〈商品紹介〉
緩やかな編み目と柔らかいフォルムが特徴的な、持ち手付きのつるかごです。渡部さんらしいミニマルな編み込みで、アケビの蔓の質感が最大限に活かされています。植物本来の特性を残しながらも形状を保つ技術に驚くと同時に、経年変化も楽しめる作品です。
山で採集した蔓や樹皮の生き生きとした様を組みあげる渡部萌さん。生活に根付いた何気ないものづくりに触れ、辺りの自然物で生活の道具をつくる技術に魅了されたことをきっかけに、紐を用いた制作を始め現在の作風に至ります。伝統的な技術に加え、独自の洗練された手仕事による渡部さんの作品は、山々の一部を切り取ったような温かくも凛とした佇まいが印象的です。
※編組品
植物を編む、組む等の加工をして作った籠などの日用品
〈サイズ〉
幅27cm 奥行18cm 高さ33cm
〈素材〉
アケビの蔓、クルミ樹皮
〈ご注意〉
・直射日光が強く当たるところでの使用は控えてください。
・カビや腐食の原因となるため、濡れたものを入れるのはお控えください。汚れなどが気になる場合は固く絞った布巾等で拭いてよく乾かしてください。
・温度や湿度により、ソリが生じることがあります。
・一つひとつ手作りしている商品は、色やサイズなどに多少の個体差がある場合がございます。
・商品の特性上、欠けやクラック、歪み等がある場合がございますが、使用上問題はございません。
〈作り手〉
渡部萌(わたなべ・もえ)
編組品作家/東京都
instagram:https://www.instagram.com/moe.watanabe/
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1996年東京都生まれ。2014年東北芸術工科大学入学、2015年東北芸術工科大学中途退学。2023年ロエベ財団クラフトプライズ特別賞受賞。
大学進学を機に転居した山形県で、生活に根付いたものづくりに触れ、辺りの自然物で生活の道具をつくる技術に魅了される。藁細工や蔓細工の作り手を訪ね、自らも材料採集に山へ入る。現在は東京都を拠点に制作活動をしている。
ROOTS & Technique ディレクター
深井聡一郎による作家紹介
渡部さんは山形や岩手の山間部で蔓植物や樹皮などの素材を自ら収集し、作品を組み上げます。造形のための加工は最小限でありながら力強く、洗練された印象を受けます。胡桃の樹皮を用いた作品では、素材の表層を纏った彫刻のような印象も受け、渡部さんが彫刻を学んでいたことを彷彿とさせます。